熱中症対策5選|理学療法士が教える今日からできる予防法と病院に行くべき症状

「今日も暑い……」と思いながら仕事をしていると、患者さんから「熱中症になりそう」という声をよく聞きます。

訪問リハビリをしているPT歴10年の私も、移動中や訪問中の暑さには毎年悩まされています。

この記事では、理学療法士の視点から「本当に効果がある熱中症対策」を5つ紹介します。難しいことは一つもありません。今日からすぐに実践できる内容です。

熱中症はなぜ起きるのか【理学療法士が解説】

熱中症は、体温が上がりすぎて体の調整機能が追いつかなくなったときに起きます。

主な原因は2つです。

  • 水分・塩分の不足:汗をかいても補給が追いつかない
  • 体温調節の失敗:熱を外に逃がせなくなる

特に注意が必要なのは「自覚症状がないまま進行する」ことです。「まだ大丈夫」と思っているうちに重症化することがあります。

理学療法士が実践している熱中症対策5選

① 首に濡れタオルを巻く【即効性あり】

首の後ろには太い血管が通っています。ここを冷やすことで、全身の血液温度を効率よく下げることができます。

濡らしたタオルを巻くだけで体感温度がかなり変わります。保冷剤をタオルで包んで首に当てるとさらに効果的です。訪問の移動中、私はこれを必ずやっています。

② 水分はこまめに・スポーツドリンクで補給

「のどが渇いてから飲む」では遅いです。のどの渇きを感じた時点で、すでに体は軽い脱水状態になっています。

目安は15〜20分おきに一口ずつ。水だけでなく、ポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツドリンクを混ぜることで塩分も補給できます。

理学療法士として補足すると、高齢の患者さんは特に「のどの渇き」を感じにくくなります。時間で決めてこまめに飲むことが大切です。

③ 塩飴・塩タブレットを持ち歩く

大量に汗をかくと、水分と同時に塩分(ナトリウム)も失われます。水だけを補給すると体内の塩分濃度が下がり、「低ナトリウム血症」になることがあります。

塩飴や塩タブレットを携帯しておき、汗をかいたら水分と一緒に補給する習慣をつけましょう。コンビニやドラッグストアで手軽に買えます。

④ 小型の携帯扇風機を使う

汗をかいても風がないと体温が下がりません。汗は蒸発することで体を冷やすので、風を当てることで蒸発を促進できます。

最近の小型扇風機は軽くて持ち運びやすく、USB充電で使えるものも多いです。移動中や屋外での作業時に非常に役立ちます。

⑤ できるだけ日陰を選んで移動する

直射日光を避けるだけで体感温度が5〜10℃変わります。

訪問の移動中も、少し遠回りになっても日陰のルートを選ぶようにしています。暑い日は「最短ルート」より「日陰ルート」が正解です。

特に気をつけてほしい人

以下に当てはまる方は熱中症になりやすいため、特に意識してください。

  • 高齢の方(体温調節機能が低下している)
  • 子どもや乳幼児(地面に近く気温が高い)
  • 屋外で働く方・運動する方
  • 利尿薬など薬を服用している方
  • 前日にアルコールを飲んだ方(脱水が起きやすい)

熱中症の症状チェック【すぐ病院へ行くべきサイン】

以下の症状が出たら、すぐに涼しい場所に移動して水分を補給し、症状が続く場合は救急受診してください。

  • めまい・立ちくらみ
  • 頭痛・吐き気
  • 体が熱いのに汗が出ない
  • 意識がぼんやりする・呼びかけに反応が鈍い

特に「汗が出ない+意識の変容」は重症のサインです。迷わず119番を呼んでください。

まとめ

熱中症対策は「予防」が9割です。なってしまってからでは遅い。

今日からできることを5つまとめます。

  1. 首を冷やす(濡れタオル・保冷剤)
  2. 15〜20分おきにスポーツドリンクを一口
  3. 塩飴・塩タブレットを携帯する
  4. 小型扇風機を持ち歩く
  5. 日陰のルートを選ぶ

PT歴10年として多くの高齢患者さんを診てきましたが、「気をつけていたのに熱中症になった」という方はほとんどいません。意識するだけで防げることがほとんどです。

今年の夏も元気に乗り切りましょう。

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